一、 京都消団連の結成まで
1. 京都消費者大会の開始 あいつぐ公共料金の値上げなど物価問題が深刻化し、人工甘味料チクロなど食品添加物の有害性が社会問題化するなかで、1969年11月5日、京都府立婦人センターを会場に「物価値上げ反対・有害商品追放・消費者のくらしと健康を守る」第1回京都消費者大会が実行委員会形式で開催された。この大会には45団体から850名余の参加があり、講演「有害食品の実態と私たちの生活」(阪大医学部・丸山博教授)、講演「物価問題と国民の生活」(立命大経営学部・近藤文男助教授)のほか、パネル展や公開実験などで学習・討議をふかめた。また、第8回全国消費者大会代表団結団集会がひきつづき開催された。 第2回京都消費者大会は、1970年11月7日、8日の二日間、京都府立大学で開催された。この大会では、「公害」「有害・ウソツキ食品」「物価」「生産者と消費者との交流」などの分科会が開催された。パネル展示や公開実験、映画なども充実した。生鮮食品の即売会、COOP牛乳の試飲会なども好評であった。 第3回京都消費者大会は、1971年11月1日、京都府立婦人センターで開催された。「物価問題」「有害食品・公害問題」などの分科会に「市電」の分科会も加わった。生鮮食品の即売会も人気をあつめ、のべ参加者は2500人に達することになった。「かしこい消費者から行動する消費者へ」のキャッチフレーズがチラシ等で使用された。
2. 物価値上げ抗議市民大行進 1972年2月27日、京都消費者大会に参加した婦人団体、労組、市民団体など60団体からなる実行委員会の主催のもとに「物価値上げに抗議する京都市民大行進」がもたれた。 行進当日は雪の舞う日であったが、ネッカチーフ、タスキ、エプロン、風船などによって彩られた主婦を中心とする約600人が円山公園ラジオ塔前から四条烏丸までデモ行進を行った。「国民生活優先の政治を」「公共料金値上げ反対」「ファントム買うお金で保育所を」などの横断幕、プラカードで道行く人びとに訴える行動は、大きな反響をよんだ。 このとりくみのなかから、京都における消費者団体の連絡協議組織の必要性が強調されることになり、それが京都消団連結成につながったのである。
3. 京都消団連の結成 1972年7月3日、京都府立勤労会館で京都消費者団体連絡協議会の結成総会が開催された。 この総会には、27団体から60数名が参加し、府知事、京都市長のメッセージ、祝電等の披露につづき、運営規則の討議承認、代表幹事団体、事務局の選出、結成宣言、特別決議の採択の順に議事が進行した。代表幹事団体には加茂生活学校、京都母親連絡会、京都総評、京都府生協連が選出され、事務局は京都府生協連におかれることになった。特別決議としては「消費者米価の値上げに反対し、二重米価制を守り、食管制度を堅持する決議」などが採択された。結成総会時点での参加団体は36団体であった。 京都消団連結成をうけて10月28日に開催された第4回京都消費者大会は、従来の実行委員会方式をあらため、京都消団連の主催で実施された。会場は円山公園で、大会終了後、消費者行進を行った。また、12月20日には、関西各地の消費者団体とともに関西消費者団体連絡懇談会(略称「関消懇」)が結成され、以後の公共料金問題を中心にした関西における消費者運動のセンターを確保することになった。 |